すくらっぷてぃーちゃー。

すくらっぷてぃーちゃー。


というわけで、1話から最終回まで一気に全部見た。
いやー、本当にスバラシイ。
何がスバラシイって、とにかく、設定がスバラシイ。
周囲の視聴率は0%だったので、リアルタイム、まったく一人で楽しんでいたんですけど。
ゆうとりんの「くさか」って、日下とか草加じゃないのか。久坂なのか。珍しい苗字使ってるよなぁ、久坂といえば玄-瑞だよなぁ。山田くんは高杉かぁ、ちうか、ありおかくんの名前杉蔵て・・・なんて古めかしい名前・・・と思っていたけれど、そこが繋がることはなかった。
3話目くらいに、「そういえば、先生は杉先生か・・・え、杉ってアレよね。吉田-松-陰て、元々は杉家だよね・・。ちうか、大ちゃん、杉蔵の苗字入江じゃなかったっけ。え・・・!?!?」と気付いて、急いで調べて、ぎゃおす☆☆☆
上地演じる杉先生の名前は虎之助だわ、高杉は東一だわ、入江は杉蔵だったし、知念ちぃは吉田だし。
これって、上地演じる杉先生を吉田-松-蔭に、生徒の4人を、その弟子・松下-村-塾の四天王になぞらえてるじゃないですか(大興奮)!!!!
愛読書はしばりょうたろうの歴史小説、特に幕末長州藩ヲタのわたしは、感動のあまり、PCの前で思わず打ち震えたって話ですよw(の割に、気付くの遅すぎ)。



でも、このドラマ、本当に絶妙だと思うんです。「日本の教育を再生させる」と言う意味で、単に「吉田松-蔭」とその門下生達の名前を借りただけでなくて、キャラクターもとてもよく反映していて。
元々、高杉にとって、長州藩萩城下で顔見知りだった久坂というのは、どこか反発する存在だったらしく。それは、何が気に入らないというのではなく、久坂の明朗活発な性格言動に、勝手に高杉が穿った見方をして僻んでいたと言われていて。
そういうところが、このドラマ、すごくよくハマってるなぁ、と。ゆうと演じる久坂は、清々しいほど明朗活発だし、涼ちゃん演じる高杉は、なんかヒネくれてるしw 
そして、史実でも、久坂と高杉は大して仲良くなかったのに、ある日たまたま帰りが一緒になって、久坂が高杉に杉先生(というか吉田-松-陰)を紹介して、そこから高杉と吉田-松-陰の付き合いが始まるんですが。
最初は久坂@ゆうとしか先生に心を開いてなかったのに、高杉@涼ちゃんも段々先生に心を開いていって・・・というドラマの過程が、なんてステキにハマってるんだろう・・・と、うっとりとしてしまった。
で、駅伝の回だったか、大ちゃんとちぃが高杉をして「目的の為なら手段を選ばない」と言っているアレも、高-杉晋-作はそういう性格だったといわれていて。「そこ、来ましたか・・・!!!」とか、リアルタイム一人で大騒ぎしていたw
ちぃの演じた吉田も、寡黙だが優しく冷静沈着な人物だったと言われていて(池田-屋-事件で討死してしまったけれど、生きていたら、彼こそが初代総理大臣になっただろうと言われている。)。大ちゃんの入江も、明るくて勇気があり、とにかく同士に慕われていたらしい。(そんな感じで周囲に高く評価されていたけれど、久坂とともに蛤御門の変で亡くなった。)
しかも、吉田-松-陰ってのも、とても偉い先生として崇められているけれど、確かに思想は超一流だけど、実は、単なる理想に燃えてる世間知らずだった面もあったらしく。久坂や高杉をはじめとした門下生に割と頼りきっていたとも言われていて。ドラマの杉先生なんて、理想だけで突っ走って、その実、スーパー中学生に頼りっぱなしだし、そんなところも、このドラマはうまいことあらわしているなぁ、と。
だから、このドラマ、歴史ヲタが見ても充分楽しめると思うんですけど、いかんせん、歴史ヲタはこのドラマの存在を知っても見ることはないと思う。だってへいせいじゃんぷだしw


そんな感じでヲタ的萌えポイントもハンパないこのドラマですが(キャワな4人の姿に、何度萌え死んだことかwww)、そういう、史実に基づいた作りこんだ設定もハンパない、とてもいいドラマだと思います。おわり。